新人コンサルタントの目から見たIE:特殊な環境だからこその長所と課題

1.はじめに

 はじめまして、Insight Edge(以降IE)でコンサルタントを務めております根本と申します。今回は非技術者である私が、新入社員ならではの視点で感じたことを素直にお伝えしようと思っています。本題に入る前に私の経歴を簡単にご紹介させていただきます。IEに入社するまでに4社を経験しており、一貫してIT業界で働いてきましたが、モバイル向けのコンテンツ企画から始まり、経営企画やオペレーション、数値管理、カスタマーサービス、営業支援など、様々な経験をしてきました。2023年9月よりコンサルタントとしてIEに入社いたしました。

2.私がIEに入社を決めたわけ

 私は下記の3点が決め手となりIEへの入社を決断しました。

①日本を代表する総合商社である住友商事の100%子会社であり企業としての安定性が高いこと
②これまでの経験で関わったことが無いような非常に幅広い領域の案件を担当できること
③会社規模がこれまでのキャリアの中では比較的小さく今後の成長の可能性が高いこと

 ①について、IEは住友商事の100%子会社です。これまでに経験してきた企業と比較して会社の存続に影響を与えるような経営・事業リスクは低く、安定して仕事に取り組める環境であると感じました。転職活動の中で様々なスタートアップや成長著しい企業をご紹介いただいたこともありましたが、家族のこと(妻と娘、猫が5匹います)を考えると安定して仕事に集中できる環境に身を置けることは大きな魅力でした。
 ②が今回挙げた3つの理由の中で最も魅力的に感じた点です。これまでのキャリアでは主軸となるビジネスを中心に業務を行うため、メインビジネス以外のドメインや事業について経験することはありませんでした。一方IEについては住友商事がカバーする非常に幅広い業界における様々な課題解決に取り組む必要があり、業務面積という観点ではこれまでに無いほど広く、ここでしかできない貴重な体験ができると感じました。キャリアを重ねてきたこのタイミングで、過去に経験したことが無い様々な領域で課題解決の支援をすることで自身の成長に繋がると確信しています。
 また、③に挙げたように自身の業務が会社自体の成長にも直結する環境である点もIEならではの魅力だと感じています。前職は大手外資系企業でしたが、自らの仕事にやりがいや達成感は感じていた一方で業績に直結するという感触は比較的薄い環境でした。応募を検討する中でIEは社員数も比較的少なく、今後更なる発展と大きな変化を伴う環境であることを知りました。これまでも変化が激しい環境でキャリアを積んできましたが、自身と会社の成長を肌で感じられる環境において、変化に対して前向きに取り組み、変革に直接関わることができるという点もIEへの入社を決めた理由の1つです。

3.IEにおける現在の仕事

 冒頭でコンサルタントとしてIEに参画したことをお伝えしましたが、もう少し具体的な業務内容についてご説明したいと思います。IEにおけるコンサルタントは、一般的なコンサルタントのイメージとは少し異なり、比較的営業職の意味合いが強いです。親会社である住友商事をはじめ、多くの関連企業からDXの相談を受けますが、最初に話を聞くのが我々コンサルタントです。現状の課題からはじまりDXで実現したいこと、目標等をまずはヒヤリングし、IEとしてどのように支援できるのか内部の技術部門と連携を取りながら顧客窓口として様々なやり取りをするのが主要業務となっています。案件が具体化し、開発を含めた実働フェーズになると開発部門にプロジェクトオーナーを引き継ぐことが多いですが、それまでの前捌きを含め、プロジェクトを軌道に乗せるためのプロジェクトオーナーとしての役割を担っています。当然ある程度のITの知識や業務知識は必要になりますが、専門的な技術に関する知識や特定の事業ドメインに関する知識が必須、というわけではなく、今のところ非技術者の私でも問題無く業務には入れています。もちろんそれらを持っていることでより品質高く業務を遂行できることは間違いないですが、テックカンパニーであるIEのコンサルタントとしてそれらが「必須」ではなく、様々なバックグラウンドをお持ちの方でもご活躍いただけるポジションだと思います。

4.入社後に感じたこと(長所と課題)

 続いては入社して4か月が経過したこのタイミングで、個人的に感じたIEの長所と課題について率直にお伝えしたいと思います。まず入社の決め手として挙げた3点について、入社前後で印象が変わったという点は全く無く、想定通りの環境で想定通りの仕事ができていると感じます。既に10を超える案件に関わっていますが、製造業、通信サービス、小売り、テレマティクスなど様々な事業ドメインの関連企業とDX推進に取り組んでいます。内容についてもデータ分析が主体の案件からソリューション開発が伴う案件、技術研修を提供する案件など多岐に渡ります。大半の案件で住友商事と共に動くため、住友商事の様々な知見やリソースを借りながら業務ができるのも長所の1つだと思います。また、ワークライフバランスについても意識的に重視されており、会社としてプライベートについても配慮いただける環境は非常にありがたく思っています。
 続いて課題と感じる点についてお伝えしたいと思いますが、第1に人員不足を感じる局面が非常に多いです。新しい相談が来た時に我々コンサルタントがアサインされるのですが、各自既に多数の案件を抱えているため、対応キャパシティという点においてあまり余裕が無い状況です。幸いなことに生成AIをはじめとした様々な相談が急速に増えている状況でありますが、人材面でも案件ペースに沿った拡充が必要であり、いかに人材採用を加速させるかというのは会社としての1つの重要課題であると感じます。また、会社としても急拡大・急成長のフェーズにあるため、様々な整備が必要である点も課題の1つです。コンサルタントの業務領域においては「業務の属人化」や「マニュアル作業による管理業務」など、まだまだ効率化・仕組化ができていない部分は正直多いと感じます。また新入社員の教育体制や社内各部署との連携体制など、様々な部分で改善が必要です。ただし、これらについては課題である一方で、ポジティブに考えると改善余地が多く、改善を率先して行うことで自身と会社双方の成長を実感できる点はむしろ良い点であるとも感じています。最後に、課題というよりはIEならではの難しさになりますが、住友商事と足並みを揃えてビジネスを進めていく必要があるという点もIEならではの特徴だと思います。IE単体で戦略を練るのではなく、住友商事のビジョンに合わせてその中でどう会社として成長していくかを描く必要があります。案件推進においても、IEとしての意向だけでなく住友商事の意向も踏まえて動く必要があり、必然的にステークホルダーも多くなるためその点はこれまでのキャリアの中では経験することが無かった難しさであると感じます。

5.IEへの入社を検討されている非技術者の方に向けて

 最後に、IEへの入社・応募を検討されている非技術者の皆様に向けていくつかお伝えしようと思います。まず働く場所としてIEを推奨するかという点においては強くお勧めします。会社として安定している環境で様々なビジネスドメインに関わることができ、その中で最先端の技術を用いて課題解決に貢献していくという仕事はなかなか他の会社でできることではありませんし、この点をエキサイティングと感じていただけるのであればきっと後悔はしないと思います。現状少数精鋭で多くの案件を対応しており、営業部門(コンサルタント)、管理部門、技術部門それぞれで非常に優秀な人材が揃っているレベルの高い環境で仕事ができる点も是非お勧めしたいポイントです。前述のとおりコンサルタントというポジションにおいては技術的な専門知識も必須ではありませんので、技術職以外の方でもご活躍いただける点はご安心ください。一方で、IEで働くうえで必須となる要素もあると考えており、「変化が多い環境を楽しむことができるか」、また「自ら率先して様々な業務に取り組む姿勢を持っているか」、この2点はIEのどのポジションにおいてもマストであると感じています。これまで書いてきたように、IEは成長著しい会社であり、必然的に様々な部分で変化が多く生じます。会社の体制やルールもそうですし、会社としての目標・ゴール、重視すべき点なども今後大きく変わっていくことが容易に予想されます。変わらない環境の中で自らの業務を淡々とこなすということではなく、日々変わる環境を楽しむことができ、その中に身を置いて活躍したい、という意識は必要な要素です。また、変化が多いということはそれだけ社員に求められる内容も変化し、増えていきます。その中で受け身の姿勢でいるのではなく、求められるものを自ら察知し率先して取り組んでいく姿勢も求められます。今後の組織拡大に向けて、自らの知見を様々な分野で活用して会社に貢献したい、そういった意識をお持ちの方にはぜひおすすめしたい職場です。
 ここまで色々と書かせていただきましたが、少しでもIEの実情について理解を深める手助けになれば幸いです。「百聞は一見に如かず」ということで、少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非採用担当までご連絡ください。カジュアル面談も常時受け付けておりますので、ご連絡お待ちしております!