こんにちは!リードプロジェクトマネージャーの加藤です。つい先日までは残暑に四苦八苦しておりましたが、いつの間にか、金木犀の香りが漂う季節となり、とても過ごしやすい季節になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか? さて、今回の記事では、タイトルにある通り、Insight EdgeでのPM/PL採用について言及してみたいと思います。背景としてはInsight Edgeが設立4年を経過し、組織拡充に向けてより採用を強化している点も理由の1つにあるのですが、私が入社して丁度1年が経過しようとしており、その1年過ごした実績を踏まえ、PM/PL採用の応募要項では伝えきれないリアルな求める人物像について語りたい点が理由としては大きいです。具体性を持って赤裸々に語れればと思いますので、最後までどうぞお付き合い頂ければ幸いです。 (当社の業務内容、及びそれを踏まえた私が考えるプロジェクトマネジメント業務そのものの要諦については前回記事もご参照ください)
前回記事のおさらい
先ずは前回記事のおさらいからになりますが、当社業務の主軸となるのはDXを通じた企業価値向上、ないしは新規事業創出、業務オペレーションの変革等々と言った、所謂デジタルを介した企業/業務変革と称しても過言ではありません。その中でPM/PLとしての活動領域の中心となるのは企画/構想段階におけるマネジメント、及び開発段階での開発マネジメントとなる点は前回もお伝え致しました。具体的な業務プロセスについては前回触れておりますので、今回はそれぞれの具体的な情景から実体験も踏まえ、どのような人物像がPM/PLとして相応しいか(我こそは、と言う人に是非応募して欲しい!) を記載したいと思います。
多岐に亘るステークホルダーを主体的に巻き込み、業務推進可能な事
Insight Edgeで対応している各DX案件の何よりの特徴として、関係者が非常に多岐に亘る点が挙げられます。基本的にDX案件では、これまで取り扱っていない未知の事業領域に参入する、ないしはこれまで行ってきた業務を様々な事業戦略に基づき変革を試みる事が要求される為、該当案件のビジネスオーナーとなる事業部(事業会社)だけではなく、協業先の事業部(事業会社)、リスクや法務での関連部署、特定の技術提供を行うパートナー会社、実顧客等々、多種多様なステークホルダーと協業する必要があります。また、住友商事、及び住友商事グループ各社で取り扱っている事業領域の多寡にも起因し、A案件では金属業界、B案件ではエネルギー等、アサイン状況によっては全く異なる業界のDX案件の推進を複数任せられるケースもあります。この様に担当案件によって、全く異なる業界、且つ担当案件に如何に関わらず、非常に大勢の関係者との協業が求められる為、特定期間に集中して関係者を巻き込んで着実に案件推進を成功裡に収める必要があります。PM/PLとしては基本ではありながらも、関係者それぞれの思惑や意向が異なる中でプロジェクト奏功に向けて、各位のそれらを纏め上げる事に対して前向きに取り組める人物が相応しいと感じております。
リーダーシップを発揮し、如何なる困難にも屈せず立ち向かう姿勢
上記の関係者の多寡にも掛かる話ではありますが、関係者全員のデジタル素養、開発経験と言ったITリテラシーやプロジェクトマネジメントの知見も異なる点から、関係者毎に適切なレベル感での情報共有を行いながら、主体的にリードしていく気概も非常に重要です。再掲となりますが、基本的には前例や経験のない事業戦略立案がDX案件には内包されている為、各々が考える期待値の相違やどう進めていけばいいのか、ないしはリテラシーの濃淡によっては、そもそも一方が意図する事が適切に伝わらず、意思統率の時点でそれが困難になるケースも散見されます。更に言えば、前例がないからこそ、企画/構想としてはある程度煮詰まってきた段階で、ビジネス・技術何れかの要因で、これまで検討してきた方針では立ち行かなくなる可能性が生じるノックアウトファクターに直面し、推進が難航するケースもあり得ます。プロジェクトマネジメントの観点で言えば、共通言語としてのプロジェクト憲章やコミュニケーション定義書、用語集やコンティンジェンシープランを事前に策定し関係者合意を図る事が重要でありながらも、こうした状況に陥ったとしても諦めるのではなく、常にリーダーシップを発揮しながら、時にはプロジェクト外の有識者や社内メンバー等、凡ゆるネットワークを駆使し、問題解決に向けて愚直に歩みを進められる・進めていこうと言う姿勢こそが必須と私は考えます。
エンジニア・ユーザと適切にコミュニケーションを取りながら、前向きに前進出来る事
ここからは主に実開発のマネジメント経験を踏まえての記載となります。手前味噌な記載で恐縮ながら、入社して一番想像通りであり、実際に目の当たりにした際に感嘆とした点が、Insight Edgeに所属する各社員の専門性、及び技術力の高さです。実際のエンジニアリング能力もさることながら、技術領域に対する知見の深みは目を見張るものがあり、具体見当が進んでいない柔らかい状態で技術相談をしても、真摯、且つ即座に具体案の提示やそれに伴うリスク等の開示も行なって頂ける為、その点は本当に有難いです。一方で、開発案件を進めていく中では時には技術観点ではより高度な手法を取るべき所を、ビジネス観点ではコストや期間見合いで一旦は見送りたい、または折衷案の採択を行いたいケースが出てくる場合も散見されます。逆も然りで、ビジネス観点で実現したい事と実際に技術的に出来る限界値、または技術あり気ではなく、ビジネス観点での協力や歩み寄りによってのみ実現出来る要件等、現時点の技術で実現出来る範囲と実際にユーザが技術で実現したい点でギャップが生じるケースもあります。PM/PLとしては、各々の背景や意向を具に確認した上で、双方が納得する折衷案の検討や、そもそも両者が共通で掌握出来るレベル感に情報粒度を統一して開示する必要もあります。こうした事から、主体的に適切なコミュニケーションを適宜実施し、単なる情報の橋渡し役に留まらず、常に当事者意識を持って全体の納得感を得ながらプロジェクト推進を行える姿勢も求められます。
QCDを適切に調整・折衝可能である事
Insight Edgeで取り扱う開発案件の多くがPoC案件となります。商用開発前の実証実験の段階になる為、ユーザとしては極力コストを抑えながら、如何に早く出来上がったプロダクトを実際に触りながら検証を行えるか、を求められるケースが多々有ります。一方であまりにもコスト・納期に傾倒し過ぎると品質がおざなりになり、そもそも検証に耐えうるプロダクトにならなかった、または余計な追加コスト・期間が計上されてしまうリスクも出てきてしまう為、QCDの按分を見極め、適切な開発スコープ策定、及び体制とスケジュール検討をする点はPM/PLとして非常に腕の見せ所となる部分です。もう少し踏み込んで言えば、その後の開発リスクを勘案して企画/構想段階より、それらQCDの調整を実現案ベースにリスク事項を含め可視化し、適切に関係者間で合意形成を図れる事が非常に重要で有り、求められる要素だと考えております。
本気で技術の力で世界を”Re-Design”したいと思えるかどうか
最後の記載は具体経験とは異なり、採用過程で言うところの所謂、志望動機や熱意になります。私が入社を志した理由の一つに、様々な業界、産業分野の社会課題を技術の力でDXを通じて一つでも多く解決したいと考えていた点が有ります。この点については、入社前も入社後も変わらず、当社の同僚、及び住友商事/住友商事グループ各社における関係者全ての人も上記飽くなき情熱を持って、業務遂行に励んでいます。個人的には職種毎にある程度のスキル・経験・(会社の求める)パーソナリティの一致、と言うのは重要と考える一方で、一番大事なのは組織全体が追い求める全社ミッションや理念に心から賛同し、同じ志を持てるかどうか、だと考えています。
最後に
如何でしたでしょうか?今回はInsight Edgeで求めるPM/PL人物像の詳細について記載させて頂きました。冒頭でも触れた通り、Insight Edgeは設立4年を経過し、当社が抱えるミッション達成をより高度化・加速化させるべく、組織拡充を担い、採用を強化しております。PM/PL募集についてもこれまで以上に採用強化していく予定につき、上記具体情景を踏まえ、我こそは!と言う方には是非ともご応募頂きたく、何卒よろしくお願い致します!一緒に働ける事を楽しみにしております!!