Insight Edgeで新卒データサイエンティストとして働く — 入社5か月で気づいた3つのこと

はじめに

こんにちは。2026年4月にInsight Edge(以下、IE)へデータサイエンティストとして新卒入社した田中です。

本記事を執筆している2026年9月時点で、入社から約5か月が経ちました。新卒データサイエンティスト(DS)の2期生として、新卒研修から最初の案件への参画までを経験する中で、入社前には見えていなかったIEの特徴が少しずつ分かってきました。本記事では、実際に働いて感じたことを新卒の視点からお伝えします。

IEへの新卒入社を検討している学生の方はもちろん、商社グループでデータサイエンティストとして働くことに興味がある方にとっても、本記事が参考になれば幸いです。

目次

1. 自己紹介とIEを知ったきっかけ

まずは自己紹介として、学生時代のバックグラウンドとIEを知ったきっかけについて紹介します。

1.1 大学での研究

大学時代は、経営工学を専攻しており、さまざまな産業領域のテキスト・表・画像・動画データから知識抽出をすることに焦点を当てた研究分野と、自動運転を中心とする強化学習の応用研究の両方を専門とする研究室に所属していました。当時は25人ほどいた学生のうち6〜7割が留学生で、ミーティングは常に英語で行われる国際色豊かな環境でした。

修士の頃は、産総研との共同研究として、スポーツの試合から収集したプレーデータや映像をもとに、テキスト速報や実況・解説を生成する応用研究に取り組んでいました。

1.2 IEを知ったきっかけ

IEを知ったきっかけは、修士1年の夏に受講した大学のデータサイエンス講義です。毎回異なる企業が登壇し、さまざまなデジタル活用事例を紹介する講義でした。ある回にIEの社員が登壇し、そこで初めてIEを知りました。

講義では、IEが住友商事グループ内のDX推進を担っている会社であることが紹介されていました。また、案件としては商社ならではの幅広い産業分野を扱い、その中でPoCからプロダクト開発までを内製の少人数のチームで進めていることも知りました。

講義を通じて、私はIEに次のような魅力を感じました。

  1. さまざまな事業領域に触れられそうで、面白そう
  2. 海外案件に関わり、研究室で英語を使ってきた経験も生かせそう
  3. 優秀な技術者と働きながら、若いうちから裁量を持って成長できそう

いずれも自分の就職活動の軸と合っていたため、講義の最後に案内されたインターンシップへの応募を決めました。

その後、面接を経て、2024年夏の1か月間のインターンシップに参加しました。このインターンシップは、講義だけでは分からなかったIEの詳しい仕事内容や組織体制などを、より深く知る機会になりました。その内容については次の章で詳しく説明していきます。

また、インターンシップで取り組んだ内容は、 こちらの記事 で紹介していますので、興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

2. 新卒でInsight Edgeに入社した理由

本章では、インターンシップでの経験を踏まえた、私がIEへの入社を決めた理由について、3つ紹介します。

2.1 幅広い事業領域と少数チームの機動力

IEは住友商事グループの内製的なパートナーとして、コーポレートや、グループ内の事業会社の方々と目標を共有しながらプロジェクトに取り組みます。案件によっては、提示された要件を実装するだけでなく、課題がまだ明確になっていない段階から議論し、PoCや開発、現場での活用まで継続して関わります。IEがデータやAIに関する知見を提供する一方で、クライアントからは業務や事業について学び、双方の知見を持ち寄って解決策を考えられることに、内製パートナーならではの健全な関係性を感じました。

また、住友商事グループには多様な事業会社があり、海外案件を含むさまざまな業界の事業や課題に触れられることも魅力でした。IEは、住友商事グループの幅広い事業基盤をフィールドとしつつ、比較的少人数でのプロジェクトを進めます。新しい技術を積極的に取り入れ、まずは自分たちで検証してみるという姿勢が根付いており、成長環境として理想的だと感じていました。

2.2 メンターから感じた高い技術力と温かい人柄

インターンシップでは、3人の方にメンターとしてご指導いただきました。皆さんが豊富な経験と高い技術力を備えながらも、新しい技術に強い好奇心と探究心を持ち、学んだことを楽しみながら仕事に生かそうとする姿勢を持っていたことが印象に残っています。経験を積んだ後も学び続ける方々と働ける環境は、技術者として成長していくうえで非常に魅力的だと感じました。

加えて、私の話や疑問へ耳を傾け、気さくに応じてくださった姿も印象的でした。入社後に活躍できるか、不安を持つ新卒もいると思いますが、私の場合は、「IEであれば大丈夫」と思えたことも入社を決めた理由の1つです。

2.3 学び続けながら柔軟に働ける環境

働く環境や制度の充実も、IEへの入社を決めた理由の1つです。例えば、業務時間の一部を自己研鑽や勉強会に充てられる制度があります。目の前の案件に必要な知識だけでなく、自分が興味を持った技術を試し、将来の仕事につなげる時間も用意されています。そこに、社員の継続的な成長を大切にする姿勢を感じました。

また、業務内容やチームの状況に応じて、テレワークやサテライトオフィスを利用できる点にも魅力を感じました。私自身は出社派で、対面で働くことから得られるものも大きいと感じています。一方、その日の業務や生活に合わせて働く場所を選べる点は、ライフステージが変化しても働き続けるうえで大きな魅力だと思いました。

IEに入社してから、「いろいろな選択肢があった中で、なぜ新卒でIEに入社したの?」と聞かれることがあります。私にとっては

  • 大企業グループの幅広い事業にパートナーとして関われること
  • 技術力と人間的な魅力を備えた社員の方々と働けること
  • 新しい技術を学びながら柔軟に働けること

の3つが、私がIEへの入社を決めた大きな理由でした。以上が本章のまとめです。

3. 入社して初めて分かった3つのこと

夏季インターンシップ後に本選考を経て、内定をいただきました。その後、自ら志願し、修士2年の4月から約6か月間、内定者インターンシップに参加しました。途中で1か月の研究留学を挟みましたが、このインターンシップでは音声対話型マルチエージェントに関する調査に主に取り組みました。この内容に興味がある方は、ぜひ こちらの記事 をご覧ください。

2つのインターンシップを通じてIEへの理解は深まりましたが、それでも、入社して初めて分かったことがいくつかありました。ここからは、新卒研修や最初の案件への参画を通じて特に強く感じたことを、3つに分けて紹介します。

3.1 分野横断の研修と早期の案件配属

研修

入社後の最初の2か月間は、新卒研修として座学とアプリ開発に取り組みました。開発したアプリの詳細は割愛しますが、アプリ開発研修では1つのアプリを企画から開発まで形にしました。参加者は私一人だったため、データサイエンティスト(DS)だけでなく、エンジニア(ENG)やプロジェクトマネージャー(PM)の業務も体験しました。各職種に求められる基礎知識と、プロジェクトにおける役割を学べるように設計された研修でした。

新卒研修で体験したPM・ENG・DSの役割(筆者作成)

この研修で特に良いと感じたのは、アプリ開発の進捗に合わせて、その時点で必要となる技術を座学で学べるようなスケジュールが組まれていたことです。座学で得た知識をすぐにアプリ開発で試せるため、知識を学ぶだけで終わらず、実践を通して理解を深めることができました。

この座学研修で学んだ内容を、DS・ENG・PM・その他の分野に分けると、次のようになります。

分野 座学研修で学んだ分野
DS ・データ前処理・後処理
・時系列分析
・画像処理
・統計
・数理最適化
ENG ・エンジニア心構え
・データベースモデリング
・オブザーバビリティ
・Webを支える技術(TCP/IP)
・ソフトウェアテスト
・AIコーディング
・生成AI概論
・GitHub/Gitワークフロー
・IaC・CI/CD
・UI/UX
・良い設計・良いコード
・セキュリティ
PM ・プロジェクトマネジメント
・開発プロセス
その他 ・テクニカルライティング
・スライド作成技術

研修を通じ実感したことは、DSに求められるのは、与えられたデータを分析してモデルを作ることだけではないということでした。IEのプロジェクトでは、エンジニアチーム内のPM・ENG・DSがそれぞれの専門性を持ち寄ります。PMの視点を知ることは、プロジェクトでのヒアリングや課題整理、検証計画について、技術者の立場から意見を出す際に役立ちます。また、ENGの視点を知ることで、PoC後の本番開発を見据えてコードやインフラを整備したり、PMが整理した要件を開発へつなげたりしやすくなります。

生成AIをはじめとするツールによって、技術の調査やコーディングの進め方は変わりつつあります。だからこそ、これからのDSには自分の専門領域だけに閉じない姿勢が必要で、PMやENGの仕事も自分ごととして捉え、プロジェクト全体を前に進める力がより重要になると私は考えています。分野を横断して学ぶこの研修は、私にとって、将来どのようなDSを目指したいかを考えるきっかけを与えてくれました。

案件配属

5月に研修を終え、6月から実際のプロジェクトチームに参画しました。私が配属されたチームは比較的少人数で、新卒の私にも早い段階からタスクを任せていただき、議論の中で意見を求められました。たとえばMVP開発の方針提案を検討する場面では、対象モデルの仕様を調査し、その内容をチームに報告した上で、推奨する活用方針などを提案しました。指示された作業をこなすだけでなく、研修や学生時代に学んだことをプロジェクトに生かし、技術者の一人として自分の考えをチームに伝えることが期待されている点は、入社前の想像以上に印象的でした。

早い段階からタスクを任せていただきながら、一方で分からないことや判断に迷うことがあれば、いつでもメンターに相談できる環境が整っていました。案件への配属後も、案件について相談する機会や、仕事の進め方・今後伸ばしたいスキルについて話す機会が設けられています。

このサポート体制には、現在も大きく助けられています。うまくできた点は評価していただき、改善すべき点は具体的に指摘していただけます。そのため、これまでの経験を振り返り、学びを次にどう生かすかを考える力を日々鍛えることができています。一人の新人にきちんと向き合い、成長を支えてくれる方々がいることは、IEの良さだと感じています。

3.2 オフィスで実感した住友商事との距離の近さ

私は新卒DSの2期生ということもあり、入社前は、IE社内で同世代とのつながりをどの程度持てるのかは、少し気になっていたポイントでした。実際に入社してみると、1つ上の先輩方が優しく接してくださったので安心しました。

また、オフィスの同じフロアには、住友商事の複数のデジタル関連部門が集まっています。そこで働く新卒社員の方々に自分から声をかけ、一緒にランチへ行くなど、会社や部署の枠を越えて交流できました。IE社内に限らず、住友商事グループまで視野を広げて同世代とのつながりを持てることは、入社前には想像していませんでした。

交流の中では、互いの仕事や担当領域について話すこともあります。そうした会話を通じて、住友商事の方々がどのような視点で事業やデジタル活用を捉えているのかを知ることができます。一方で、私から技術的な考え方を伝えることもあり、それぞれの立場や専門性を生かした意見交換ができています。将来同じプロジェクトに関わる際も、こうした日頃の関係が連携のしやすさにつながると感じています。

「住友商事グループと近い距離で働く」という言葉を、入社前は主に仕事上の関係として捉えていました。実際には同じフロアで働き、日常的に会話できる環境があります。そのため、同じグループの仲間として働いていることをより実感できました。

3.3 案件外の活動を通じた学びと交流

IEには、担当案件以外にも、業務時間内の自己研鑽や、社員同士で交流するための活動があります。

私が実際に参加している学習活動には、次のようなものがあります。

  • 勉強会:業務時間の10%を目安に自己研鑽へ充てる取り組みがあり、執筆時点では、私は先輩社員と一緒に統計の勉強をしています。疑問点を相談し、考え方を共有しながら学べることに、一人で勉強する場合にはない良さを感じています。
  • DSチームのLT会:DSチームのメンバーが最近学んだ技術や試したことを、短い発表形式で共有する会です。自分の担当案件だけを追っていると触れにくい技術も知ることができ、継続的なキャッチアップの機会になっています。
  • 海外グループとの技術交流会:私は有志として、住友商事グループの海外拠点で働く方々と英語で技術情報を交換する会に参加しています。海外での技術活用や異なる考え方に触れられるだけでなく、実際に英語で技術について議論する経験にもなっています。これは将来、海外案件に参加するための良い練習だと感じており、積極的に参加しています。

このように、基礎をじっくり学ぶ機会、新しい技術を社内で共有する機会、海外の方々から異なる視点を得る機会など、案件外でも自分を高める機会がたくさんあります。こんなにたくさん学びの機会があるとは入社前は知りませんでした。

また、技術に関する活動だけでなく、部活動やシャッフルランチなど、社員同士の交流を目的とした取り組みもあります。仕事の性質上、少人数のチームで案件を進め、テレワークも利用できる環境では、担当案件が異なる社員との接点が少なくなることもあります。そのため、こうしたイベントが会話のきっかけとなり、案件や職種を越えて、社内にどのような経験や専門性を持つ人がいるのかを知ることができます。

入社前は、勉強会や社内活動を、それぞれ独立した制度のように捉えていました。しかし実際には、技術を学ぶ場であると同時に、普段は一緒に仕事をしない人とつながる入り口にもなっています。用意された機会を自分から活用することで、学べる範囲も、相談できる相手も国内外へ広げていけることが、入社して分かったIEの特徴の1つです。

4. まとめ

入社前の私は、IEに対して「住友商事グループの幅広い事業に関われる」「優秀な技術者と働ける」「新しい技術に挑戦できる」という印象を持っていました。入社して5か月が経った今、その印象は大きく変わっていません。一方で、実際にIEの一社員として働いたからこそ、それぞれの魅力をより具体的に理解できるようになりました。

分野横断の研修を経て、早い段階から案件に入り、新卒でも一人の技術者として意見を求められること。その一方で、メンターをはじめ、困ったときに相談できる方々がいること。住友商事のデジタル関連部門と同じフロアで働き、会社の枠を越えて日常的に交流できること。そして、案件外にも技術を学び、人とつながるための機会が用意されていること。これらは、入社前には十分に想像できていなかったIEの姿でした。

IEは私にとって、データサイエンスの専門性を深めるだけでなく、他職種やグループ内会社の方々と協力しながら、技術を企業価値につなげる経験を積める環境だと感じています。一方で、こうした環境を生かすためには、自分から学び、周囲に働きかける姿勢も必要です。入社からまだ5か月で、私自身も学ぶことばかりですが、これから1つずつ経験を積んでいきたいと思います。

本記事が、IEへの新卒入社や、商社グループでデータサイエンティストとして働くことに興味を持つ方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

Insight Edgeでは、新卒採用に加えてインターンシップの募集も行っています。少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ 新卒採用、インターンシップ募集ページ をご覧ください。