新卒採用について思うこと

こんにちは。前年以上に暑い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? (私はプライベートで熱中症になってしまいました‥本当に危ないので是非皆様もお気をつけください‥) 本日は当社での採用活動の取り組みの紹介と、採用活動に従事する中で私が感じた面接に対する所感やTipsを記載できればと思います。

新卒採用の開始

当社では今年度より新卒採用を開始しております。 これまでについては、原則として中途採用を基本としており、若手を中心とした採用というよりも、ある程度の年次を重ねた経験者の採用を中心としておりました。 今般、設立5年を迎えたことを契機に、今後の組織拡大や成長戦略も鑑み、25年卒を対象に新卒採用を行なっております。 今後も継続的に新卒採用については注力したい、且つ、今年度については新卒採用開始の初年度ということもあり、全てが万全にスタートできた訳ではないので、今年度の反省点も活かしつつ、対応できればと考えております(今後の採用戦略についてはまた別の機会に触れられればと思います‥!)。

私が新卒採用に臨んでいた時代の話

前職でも経験あったものの、実際に新卒採用に携わるのは数年ぶりだったので、物凄く新鮮な気持ちで臨めました。 今でこそ、学生の売り手市場だと思いますが、私が就活に臨んでいた時代は深刻な就職氷河期の真っ只中でした。信じられないかもしれないですが、エントリーから数十社は当たり前で、人によっては100社超のエントリーを行っている人もいました。 それでも企業の採用予定人数は相当数絞られていたので、書類選考やテスト、各種面接で相当数が篩にかけられていました。 そのため、誰しもが数社内定を保有しているという状況は非常に稀有でした(複数内定が出た上で入社先を検討する、という行為自体がとても困難な状況でした)。

いつの時代も企業は「優秀」な学生が欲しい

あれから十数年経過し、新卒採用を受ける側から採用する側に回って、非常に感慨深いものを感じます。 そして今だからこそ感じるのは、時代背景は異なれど、企業が学生に求めるものは変わってはいないということです。 端的に言えば、それは「優秀」な学生が欲しいということにはなるのですが、括弧書きにしている通り、ここでいう「優秀」とは何でしょうか? 当時の私は学業で優秀な成績を収めている、または学外の活動でも秀でた経験を積んでいることを「優秀」と考えておりましたが、実のところは全く違いました。 採用する立場になって思うのは、「再現性」の有無=「優秀」かどうか、という点です。 もちろん、上記の記載事項もとても大事です。企業の社風や特性に応じても求められる事項は多少の変化はあるかもしれません。 ただ、採用する立場としては、入社いただいた上でその会社でも面接時に語っていた経験や実績同様の成果を挙げて欲しい=過去、達成した成果や乗り越えた苦難に対して、本人が実行したプロセスや技能・考えを、その会社の業務でも十分に活かせるように再現して欲しい、ということが一番に求める事項になります。 振り返ると、面接に通過した学生や優秀と思える学生は、皆この点が共通しており、面接の中でも十分にそれらを感じられる応対をしていたと思います。

面接を通じて感じること

一方で上記の再現性を感じる前に、または感じても採用に至らないケースもあります。 面接を行う中でも「とても惜しいな‥」と思う瞬間も多々あり、中途採用でも同様に感じる部分もあるので、最後にどうした部分に該当するのかを数点記載したいと思います。

1.コミュニケーションに関して

面接を行なっている中で、面接官の質問に恐らく準備していただいた回答を纏めて回答するケースが散見されます。 例えば、自己紹介をお願いしたケースで、所属や趣味等の自己紹介に留まらず、志望理由や転職理由を述べてしまうケースがこれに該当します。 このような回答をしてしまうケースが割合少なくなく、特に私がもったいないと感じてしまいます。 面接というと、厳格なシチュエーションを想定され、相応に緊張もしてしまうので、このような状況になってしまうのも無理はないとは感じます。 ただ、面接官としては面接という試験ではあるものの、会話というコミュニケーションを通じて候補者の適性や評価を行いたい気持ちが強いため、いかに回答内容が素晴らしくとも、そもそも上記のようなコミュニケーションを取られてしまうと、難色を感じずにはいられなくなってしまうのです。

2. 回答に関して

やや1とも共通する話ではあるのですが、面接官の質問に「答え過ぎてしまう」回答を行うケースも散見されます。 例えば、志望動機を確認しているケースで、就職に踏み切った背景や転職理由を述べてしまうケースです。 これも気持ちは物凄く分かります。候補者の中では、それら事項と志望動機の因果関係があるので、背景から語りたいと考えているのだと思います。 しかし、冷静に考えると、求められている質問に対する回答とは異なる回答をしてしまう時点で、正しく回答出来ているという評価にはなりません。例えるのであれば、数学の筆記試験で問題文に対しての回答と、その回答に至った見解まで回答しているようなものなのです(証明問題ならまた別かもしれませんが‥)。 加えて、先程も記載した通り、面接は会話というコミュニケーションを通じての試験になるので、先のケースであれば志望動機を確認した上で、その回答の背景も確認したいのであれば、面接官より追加の質問がなされます。 そうした会話を通じて回答されれば全く問題ないのですが、質問に望まれる回答を回答出来ないケースも多々見受けられ、これもまたもったいないと感じる瞬間の一つです。

理想の面接とは

少し辛口な記載になってしまい、恐縮ながら、では逆に面接を通じて良かったと思える瞬間はどのような瞬間なのでしょうか? それは「会話を楽しんでいる」、ということです。上記、偉そうに記載しておりますが、面接官も実際は物凄く緊張して臨んでおり、評価という場であることも相まって、色々なことを考え、気をつけながら面接を行っています。 例えば、どのような質問をすれば、候補者の魅力や強みを最大限引き出せるか?であったり、実務を想定した際にどのような職責が適切か、または案件毎に異なるステークホルダーと良好な関係性を築けるかであったり、何より候補者の価値観や将来のキャリアパスと弊社の方向性が合っているか、等です。 採用はともすれば、候補者の今後の人生を左右しかねない重要なイベントであるからこそ、面接官も本気で、かつ慎重に判断をしなければならないプレッシャーと戦いながら、面接に臨んでいます。故の緊張であったりするのですが、こうした状況下でも当人のパフォーマンスは最大限発揮しながら、各種質問にも楽しみながら、意見交換や考えをぶつけていただき、双方がWin-Winで面接を終えられる状態が理想だと思っています。

最後に

いかがでしたでしょうか?当社の新卒採用開始の話題から始まり、もし当社への入社を検討されている方や次年度以降の新卒採用に興味がある方もいれば、ぜひ本記事も参考に面接対策を講じていただければ幸いです。 なお、新卒採用についても26年度採用もオープンしているため、興味ある方はぜひとも積極的なエントリーをお願いいたします。

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