商社系DX組織3社(Digital Experts様、MBKデジタル様、Insight Edge)が集まり、AI活用戦略から組織改善の取り組みなど互いの知見を共有する情報交流会を開催しました。
※本記事では、企業名を併記する際は、Insight Edge以外をアルファベット順に記載しています(各社の取り組みLTは発表順)。
今回はInsight Edgeが発起し、CTO猪子のリードのもと、この記事の筆者の肥塚が共有会の企画や運営を行わせていただきましたので、共有会を企画するに至った経緯、共有会の内容、企画・運営した際の学びを共有させていただきます。
Insight Edgeについて
Insight Edge(弊社)は、住友商事グループのDX内製組織としてhttps://insightedge.jp/business/ で紹介されている通り、総合商社のDX施策を非常に幅広い面から支援・実装しています。
ソフトウェアエンジニア、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャー、コンサルタント、デザイナーなど幅広い人材が所属し、価値を共創していることが特徴です。
今回の交流会の企画に至った経緯について
弊社は、住友商事グループのDX内製組織ですが、他の総合商社グループにも技術面から価値創造を行っている企業様がいらっしゃいます。
それらの企業様と組織改善のヒントを互いに伝え合う手段が欲しいという声が上がったため、丸紅グループのDigital Experts様、三井物産グループのMBKデジタル様と共に、今回の「商社系企業情報交流会」の企画に至りました。
交流会の概要について
以下の要領にて実施しました。
- 場所: MIRAI LAB PALETTE
- 日時: 2026年5月21日
- 参加企業: Digital Experts様、MBKデジタル様、Insight Edge
- 参加人数: 42名
※参加企業は、Insight Edge以外をアルファベット順に記載しています。
アジェンダ
以下のアジェンダにて実施しました。
- オープニング
- 弊社CTO猪子からご挨拶
- 各社の概要紹介
- 各社の取り組みLT
- 立食
- クロージング
- 弊社CEO小坂からご挨拶
立食形式にて皆さんにご歓談いただきましたが、大変盛況でした!

各社の取り組みLTについて
アジェンダの中でも、各社の取り組みLTでは各社のカラーがよく出ていたので、ご紹介いたします!
※本記事に記載されている他社製品情報は公開情報です
※各社の取り組みLTは、発表順に記載しています。
MBKデジタル様のご発表
MBKデジタル様のCTO岩尾様から「AI モデルが賢くなるほど強くなる組織をつくる — 情報資産・プロダクト・プロセスの設計 —」という題にてご発表いただきました。
従来はAIの新しいモデルやツールを個別に追いかけるのが主流でしたが、MBKデジタル様では会社としてAIの進化を享受しやすいように、以下の点にて整備を行っているということでした。
- 情報資産
- 議事録、案件情報、商談履歴などのデータをAIが読める形に蓄積し、後でAIが活用しやすくする
- プロダクト
- AIの進化を会社の提供価値とするべく、データからAIが自然言語で示唆出しを行う「BI Suite」や、業務に特化したAIアプリをGUIで構築できる「AI Craft」を開発・外販している
- 開発・業務プロセス
- 実装などの開発プロセス、資料づくりなどの業務プロセスを人間が最初からやるのではなくAIに実行させ、人間は「判断・検証・説明責任」に寄せる
Digital Experts様のご発表
Digital Experts様の技術部長の松原様から「組織強化の観点から見るDigital Experts の取り組み - 制度・技術・人財」という題にてご発表いただきました。
「内製組織」と「外部展開」の2つを支える軸として「組織強化」を据え、以下の観点についてご共有いただきました。
- 社内プロセス改善
- 制度をプロダクトとして捉え、継続的にアップデートする
- トップダウンではなく、全員がフラットに議論してその場で決める、現場発の意思決定
- 技術カルチャー
- 2週間に1回の頻度で持ち回りでLT会を行う
- AIを業務に導入。有志でプロトタイプ開発を行い、効果検証後に標準化
- 丸紅グループ全体に展開されたMarubeni Chatbot
- 外部展開体制の強化
- 内製したプロダクトの外販を行う。限られたリソースで運用するべく自動化や生成AIの利用を徹底すると共に、商社の幅広い販売チャネルを活用
- FTO調査や自社特許の取得促進などの知財戦略の強化
- 採用
- 生成AIを活用した自走力の高い方を採用する一方、心理的安全性を担保する組織づくり
Insight Edge
弊社では「みんなでやる」精神のもと、市川とニャットの2名にて発表を行いました。
市川からは「技術向上WGの取り組み」、ニャットからは『「やってみる?」のひとことから始まった、初めてのアドベントカレンダー』という題で発表いたしました。
技術向上WGの取り組み
業務で利用するLLM周辺領域をテーマに、ケイパビリティ向上や認知拡大、客観的な技術力の証明を目的とした取り組みを紹介しました。
特に言語処理学会第32回年次大会(NLP2026)においては、Insight Edgeは大手企業を上回る7件の発表(参加企業中5位、社内集計より引用)を行い、注目を集めました。
「やってみる?」のひとことから始まった、初めてのアドベントカレンダー
2025年度にテックブログのアドベントカレンダーに挑戦した時の取り組みを紹介しました。記事のレビューエージェントや企画を盛り上げるSlackボットなど、ユニークな施策のもとアドベントカレンダーを無事に完走し、Insight Edgeのバリューである「やってみる」「みんなでやる」「やり抜く」を体現した企画でした。詳細はこちらからご覧ください。
交流会実施の結果
実施後、Insight Edgeの参加者に対してアンケートを行いました。
発表や食事含めて大変好評でした。

いくつかの声をご紹介します。
- Digital Experts様、MBKデジタル様が推進している自社プロダクトの外販について興味を示す声が多いのが印象的でした。
- 各社の変遷やその中での課題についてInsight Edgeと通ずるものがあり参考になりました。
- 生成AIの社内業務活用の例をもっと聞きたかったです。
このように、各社の多彩な取り組みに興味を示す声がとても多く寄せられました。 個人的には、LTをお聞きし、OAMチームの一員として保守運用における生成AI活用深化や社内事例の整備を行っているので、とても参考になりました。
ご参加いただきましたDigital Experts様、MBKデジタル様につきましても、情報交換する中で刺激になったためまたご相談させてほしいという声や、同業他社でありながら異なる規模の会社の話を聞けて面白かったという声をいただきました。
交流会実施の感想
今回の商社系企業情報交流会では、CTO猪子のリードのもと、自分が運営全般業務や司会を担当しました。
Insight Edge内外の皆さんが、準備や後片付けに快くご協力くださり、大変ありがたく感じました。
また、発表時やご歓談時は大変盛り上がり、商社らしいなあと感じました。
特にLT発表会では、「AI技術をどう使い、自社、ひいては自社グループの価値創造に貢献するか?」という点に各社それぞれのカラーが出ていて興味深かったです!
次回実施する機会があれば、またぜひ運営に参加したいと思います。
一緒に価値を創る仲間を募集しています
今回の交流会を通じて改めて感じたのは、生成AIの進化によって技術そのものは急速に変化していく一方で、組織として学び続け、挑戦し続ける文化こそが競争力になるということです。
技術を磨くだけではなく、
- 新しい技術を実際の事業価値につなげたい方
- 生成AI時代のエンジニアリングやデータ活用のあり方を一緒に切り拓いていきたい方
そんな方とぜひ一緒に働きたいと考えています。
少しでもInsight Edgeに興味を持っていただけた方は、ぜひ採用ページもご覧ください。カジュアル面談も歓迎しています。
👉 https://herp.careers/v1/insightedge
今後も、このような企業間の交流を通じて得られた知見を積極的に発信し、日本全体のDX・AI活用の発展にも貢献していきたいと思います。